ゴールドについて

by matsu1213 on 2025-07-05

こんにちは。Conflictのゲームデザイン・プログラムを務めているmatsu1213です。
この開発ブログでは、私がどのようにして、このConflictのゲームの要素の実装に至ったのかを詳しくお話していきたいと思っています。
最初のブログではConflictのゲームモードにもなっている「ゴールド」の要素についてお話します。

ゴールドって?

ゴールドとは、マップ上に落ちていて、拾い上げると攻撃力と移動速度が上昇するアイテムです。たったこれだけです。チェストに入っていることもあります。

目的

なぜこの要素が実装されたのか。目的がいくつかあります。実は、というかお察しかもしれませんが、いくつかのゲームから着想を得ています。パクリかと言われれば…まぁパクリなんですが、銃FPSゲームとこの組み合わせはおそらくConflictが初なので、独自性はアピールできると思います。

短期的な目標を作る

「何をすればいいのかわからない」これは、初心者がよく抱く疑問の一つです。これを解決するのが目的の1つとしてあります。
ゲームモード「ゴールドバトル」では、よりゴールドを集めたチームが勝利となります。初心者は無理に相手を倒さなくても、マップに落ちているゴールドを集めるだけで、チームの勝利に貢献することができます。
実は、これは「スプラトゥーン」から着想を得ています。「ナワバリバトル」でも同様に、塗って陣地を広げることで、相手を倒さなくても勝利に貢献することができます。

「とりあえずゴールドを集めれば良い」とすることで、初心者に対して短期的な目標を示すことができるのです。もちろん中期的・長期的な目標も必要ですが、これはまた今度お話したいと思います。

奥深さを生ませる

先程も言いましたが、ゴールドには集めると攻撃力と移動速度がアップするという仕様があります。
これは、「マリオカート」から着想を得ています(コインに相当します)。これによって、「死ぬとゴールドを失ってしまう」という緊張感を生ませたり、「相手より優位になるためにゴールドを集める」というように、プレイに選択肢を持たせることができます。

また、ゴールドはドロップさせることができます。他人に渡すことで、チームメイト同士で協力することができます。マルチプレイヤーには「人間臭さ」が必要です。チームプレイを促し、一体感を生ませることで、ゲームをより面白いものにすることができます。

さらに、ゴールド10個を、強いアイテム「ビーム」に引き換えることができます。このアイテム、相手を一撃で倒すことができるのでかなり強いのですが、ゴールドを一気に失ってしまうため、上記のメリットは受けなくなります。したがって、リスクのある行為とも言うこともできます。

実際にプレイしてみる

2回に及ぶ運営内テストプレイで、予想通りに上記のゲーム体験が作り出せているかどうかを検証しました。
結果は良好でした。マップにドロップさせるゴールドの量を調節するのが大変でした。多すぎても少なすぎてもダメですからね。これは今後も調整を続けていく予定です。

最後に

はっきり言ってこのゲームはカネが全てです。カネがないと生きていけません。
こんな感じで、初心者も上級者も楽しんでもらえるような要素を目指してゴールドの仕組みは考案されました。
「間口が広く、奥が深い」これはConflictの目指していることでもあります。
この記事を読んだ皆さんも、カネを意識してConflictをプレイしてみてください。もっとゲームが楽しくなるはずです。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。